平成28年度「山陰地域フィールド体験学習~弥栄の農林業と暮らし」を開講しました

平成28年度「山陰地域フィールド体験学習~弥栄の農林業と暮らし」を開講しました

平成28年度「山陰地域フィールド体験学習~弥栄の農林業と暮らし」を開講しました

「山陰地域フィールド体験学習――弥栄の農林業と暮らし」の集中形式の授業を、9月7日から10日まで、浜田市弥栄町をフィールドに実施しました。受講者は、島根県立大学浜田キャンパスから7名、島根大学(松江キャンパス)から1名の計8名でした。

 1日目は、12時45分に島根県立大学浜田キャンパスに集合し、宿泊場所の「弥栄ふるさと体験村」にチェックインした後、小坂集落を訪ねました。そこでのおもな活動は、かつて青米(未熟米)を利用してつくられ、間食などに食べられていたという焼き米づくりでした。できあがった焼き米を試食しながら、地域の方々と意見交換もしました。

 2日目の午前中は、2班に分かれ、仲三集落と西の郷集落を訪問しました。それぞれ、まち歩きやダイコンの種まきをした後、ブルーベリーの酢漬けやナスのジャムなどの保存食づくりをさせていただきました。昼食は、浜田市食生活改善推進協議会弥栄支部のみなさまにつくっていただいただき、食事をしながらの交流会となりました。午後は、全員で、小熊集落を訪問しました。そこでの活動は、手刈りでの稲刈りでした。刈った稲束を稲架にかけ、稲束をつくるための縄(「ツガワ」というそうです)をなう作業も体験させていただきました。その後、集落のまち歩きをしました。
 3日目の午前中は、栃木集落を訪ね、ライスセンターを見学し、乾燥・籾摺り・選別を行った玄米を袋詰めする作業をさせていただきました。さらに、電柵の撤去作業、鎌で隅刈りし、コンバインでの刈り取りも体験させていただきました。昼食は地元の「いきいき会」のみなさまにご準備いただき、昼食交流会となりました。午後からは、それまで毎晩行ってきた活動のふり返りもふまえて、2班に分かれて学習成果のとりまとめを行いました。
 最終日は、10時から、地元のみなさまもお招きして、学習成果発表会を開催しました。ひとつの班は自分たちの経験に基づいて深く考察しており、いまひとつの班は素人らしからぬ話術で聴衆を楽しませるもので、それぞれのもち味を出していたという点で、好ましいものでした。受入の窓口となっていただいた浜田市弥栄支所産業建設課ご担当者らからも暖かいコメントをいただきました。