山根 繁樹(やまね しげき)

山根 繁樹(やまね しげき)

山根繁樹教授

職    名

 教授

研 究 分 野

 日本近代文学
(研究内容を詳しく知りたい方はこちらへ(外部サイト)

〇教員メッセージ

 明治以降に日本語で書かれた文学作品を研究するのが「日本近代文学」という分野です。その中でも、私は、主として日野啓三(1929〜2002)という作家の小説作品を読んでいます。小説の面白さを、その言葉の仕組みから解明することを目指します。バラエティに富んだ作品を読み進めるうちに、その作家の特徴が見えてくることもあります。日野啓三の面白さを一言でいえば、「自分が見ているつもりのものが世界のすべてじゃない」と感じさせてくれることでしょうか。問題は、その先に何があるかです。
 研究では小説を読みますが、マンガを読むのも大好きです。結果的に多くのことをマンガから学びました。人は何からでも学べます。学ぶ喜びを一緒に味わいましょう。


〇主な担当授業

・ 文学(1年次春学期 基礎科目)

 私たちは何気なく「文学」という言葉を使います。それでは、「文学」とはどんなものを指すのでしょうか。その答えは、実は簡単ではありません。この授業では、一般的に「文学」と呼ばれているもの、映画やマンガのような「文学」に近いようで「文学」とは呼ばれないものを取り上げ、「文学」とは何かを考えていきます。       

・文学と文化I(日本近代文学A)(1年次秋学期)

 小説の読み方は人それぞれ違います。でも、ただ読んでいるだけではその違いはわかりません。この授業では、その違いをはっきりさせるべく、自分の読みを説明し、他の人の読みを理解することを目指した発表や議論をしていきます。議論が深まると、参加者のさまざまな読みがだんだんまとまっていく楽しさも感じられるはずです。

〇山根ゼミ紹介

 山根ゼミでは、日本近代文学の作品を対象とした卒業論文執筆を目標に、議論を重ねていきます。ただし、「文学とは何か」という問題が潜在的なテーマでもあるため、「文学ではないかもしれないもの」を対象とすることもありえます。また、文学作品と、それをもとにした映像作品との比較 や、歌の歌詞についてその世界観や特徴を考察する、といったことも可能です。広く、現代日本語で書かれたものが対象になると考えていただいてもけっこうです。
 2022年度のゼミ生は、現時点で次のような作品を対象に考察を進めています。
 坂口安吾「夜長姫と耳男」 / 大江健三郎「芽むしり仔撃ち」 / 川上弘美「大きな鳥にさらわれないよう」 / 綿矢りさ「ひらいて」 / 金原ひとみ「蛇にピアス」 / 村田沙耶香「変半身」

お散歩に行った公園で