山村 仁朗(やまむら よしあき)
山村 仁朗(やまむら よしあき)
職 名 |
教授 |
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研 究 分 野 |
国語学・日本語学 |
〇教員メッセージ
日本語の文法を専門領域としています。
高校生の皆さんは、日々の国語の授業で、難解な評論文や著名な作家の小説を読んだり、『源氏物語』や『枕草子』などの古い時代の日本語を読んだりしていることと思います。それらの勉強の目的は日本語の文章を読むことを通して、文章に書かれている内容を理解することにあります。しかし、日本語そのものについて考えるという機会は少ないのではないでしょうか。例えば、どのような場合に「じ」を使い「ぢ」を使うのか、「ぬるい」の反対の意味を表わす言葉は何だろうかなどです。
上に述べたような日本語の問題を対象にして、私は研究を行っています。こういった問題について、いつこのような問題が生じたのか、どのような変遷をたどって今に至っているのか、なぜそのような問題が起きたのかなどの分析を行い、そこから見えてくる日本語の性質を明らかにすることを目標としています。
〇主な担当授業
・日本の言語と文化I(1年次春学期)
この授業では、島根県方言のアクセントは東京方言と同じである、ひらがなは平安時代にできた、日本語には「犬!」のような主語も述語もない文があるなど、音韻・文字・語彙・文法の面から日本語の特徴についての説明を行います。私から一方的に説明するのではなく、学生のみなさんにも一緒になって考えてもらえるような授業を心掛けています。
・日本語の言語と文化II(1年次秋学期)
イソップ物語が日本に伝わったのは今から約400年前、室町時代の末期です。そのイソップ物語の本文は日本語ですが、ローマ字で書かれています。この授業では、ローマ字で書かれたイソップ物語を学生のみなさんに読解してもらいます。読解することを通して、当時の日本語はどのような特徴を持っているか、現代の日本語や平安時代の日本語とはどのように異なるのかを学びます。