卒業生の声(地域文化学科)

卒業生の声(地域文化学科)

 大学では様々な文化に触れ、自分の中の当たり前は必ずしも他の人にとっては当たり前ではないことを学んだり、自分の中の当たり前を壊して様々な物事に触れていくというということを授業の中で日常的に行ったりして、異文化理解の視座が身についたと感じています。
 また、大学3年生からは日本語学研究室に所属し、認知言語学を学びました。私たちが言語をどういう認知プロセスで理解しているのか、一つ一つの言葉にアンテナを張って追究しました。
 私は今、米子市役所の保険年金課で働いており、主に国民健康保険に関わる業務をしています。窓口の担当で多くの市民の方と関わる中で、異文化理解の視座はとても役立っていますし、市民の方が抱えておられる疑間の答えとなる根拠を筋道立てて考えることに、研究室の活動が活かされていると感じています。
 
 

米子市役所(保険年金課)勤務 松本萌さん
(令和5年3月 地域文化学科卒業)




 
 私は日本史ゼミに所属はしておりましたが、観光学の授業からも多くのことを学びました。
 特に観光学のフィールドワークから学んだ事として、ヒアリング力が挙げられます。相手の言葉から「なんでだろう」と疑問に思う力、そこから質問をする力、ヒアリング内容から情報をまとめる力などが得られたと思います。 
 私は現在、スーパーなどの値札出力システム(POP)やプリンタの販売を行う営業職として働いておりますが、大学時代に育んだヒアリング力が仕事の中で生かされている場面はとても多いです。
  元から日本史に興味があり、ゼミも日本史を選んだ私ですが、観光学からも多くのことを学びました。島根県立大学では多くのことが学べます。自らの興味のある授業はどんどん受講して、楽しんでみてください。応援しています!
 
 

キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ勤務 土谷研人さん
(令和5年3月 地域文化学科卒業)




 
 私は観光学研究室に所属し、卒論では出雲市におけるサイクルツーリズムの可能性について研究しました。出雲市の観光について交通手段という側面から考えました。卒論のテーマを決める時には自分が何に対して問題意識を持ち、その問題をどうしたいのか深掘りしていくことでテーマを決めることができました。これは就活で自己分析をする時に活かすことができました。
 島根県立大学では様々な分野を学ぶことができます。そのぶん自分が興味を持ったことを大事にしてほしいと思います。自分が知りたいと思ったこと、やりたいと思ったことは積極的に行動してください。そこで学んだことは卒論や就活などで活かすことができると思います。
 有意義で楽しい大学生活を送ってください!
 
 

株式会社出雲村田製作所勤務 三加茂歩実さん
(令和5年3月 地域文化学科卒業)




 
 私は現在、広島県の高校で国語科教諭として働いています。
 大学では、教育や文学を専門的に学びました。大学の講義だけでなく、実際に近辺の高校等で授業を見学したり、授業協議に参加したりする活動も豊富で、それらを通し、教師になってやりたいことも明確にすることができました。その中で、「生徒が主体的に楽しく古典を学べる授業がしたい」という課題について研究し、学んだことは、今現在教師として働く上でも揺るがない軸となり、試行錯誤しながら授業作りに取り組んでいます。
 他にも、地域文化学科では、地域創生や民俗学といった様々な分野の学びも得られます。私は広島県出身なので、それらの一環として盛んなフィールドワークを通して、実際に島根の文化に触れたり、地元を俯瞰的に見たりしたことは、各地域の文化が今の私たちの生活に多様に結びついていることを感じられ、とても刺激的で貴重な経験でした。
 
 講義と課外活動、いずれも充実している地域文化学科で、楽しい大学生活を送ってください。
 

広島市立美鈴が丘高等学校勤務 小畑 奏音さん
(令和4年3月 地域文化学科卒業)




 
 私は国際文化コースを選択し、英語の授業を多く履修するようにしていました。リスニングの授業や文学作品を読むなどの様々な授業を通して、特に英語を聞く力と読む力を伸ばすことができたと感じています。また、今まで知らなかった海外の文化についても学んだことで、視野を広げることができて考え方も柔軟になりました。
 現在は地元のIT企業で働いています。システム開発で使う技術やツールは海外製が多いため、マニュアルが英語で書かれていたりエラー文が英語で表示されたりするなど、英語に触れる機会が多くあります。
いずれは英語を使用する会議に参加できるようになることが目標です。地域文化学科の授業で学んだことを活かし、今後も英語の勉強を続けていこうと思っています。

 

株式会社プロビズモ勤務 植田 華菜さん
(令和4年3月 地域文化学科卒業)




 
 私は日本語学研究室に所属し、卒論では小説における比喩の機能について研究しました。小説中の比喩表現がどのような意図で用いられているのか分析するものです。途中で文学の要素も入れた方が研究に厚みが出るということで文学面からもアプローチすることになり、そこで多面的な見方の重要性を知りました。
 就活の際、私は自分の中で短所ばかり目立って、自己PRを考えるのに苦戦しましたが、短所も視点を変えれば長所になると気づけました(優柔不断な性格を慎重と言い換えていました)。1つの側面に集中するのも悪くないですが、それで行き詰ったら一度別の側面から物事を捉え直してみるといいと思います。
 入学時は文学の研究をしたかった私ですが、ゼミを決めるまでに観光や歴史、異文化など幅広い授業を受け、最終的に最も興味を持った言語学を選びました。島根県立大学では本当に様々な分野が学べるので、積極的に講義を受ければ自分が関心を持って楽しく学べる学問がきっと見つかります。応援しています!

 
安来市役所(下水道課)勤務 永島 美緒さん
(令和4年3月 地域文化学科卒業)