平成30年度 第3回看護学研究科セミナーを開催しました

平成30年度 第3回看護学研究科セミナーを開催しました

  • 日 時:平成30年7月27日(金)13:10~16:30武井麻子先生
  • 場 所:島根県立大学出雲キャンパス ラーニングコモンズ
  • 講 師:武井 麻子氏
    (日本赤十字看護大学名誉教授 首都大学東京特任教授)
  • 内 容:1部 講義 「学位論文を書く ―質的研究を中心に―」
          2部 演習 「フィールドノーツの検討」
  • 参加者:大学院生・学内教職員計29名

*初めて修士論文を書き学位をとろうとする修士生に向けて,『良い論文とは』『何の為に書くのか』という根本的な問いかけとともに、具体的な論文作成の方法まで丁寧にご教授頂きました。

学位論文を書く  ―質的研究を中心に―

 学位論文の目的、学位審査を受けるにあたって身につける基本的研究スキルについて明確に教えて頂きました。方法論より問題意識を持つことの重要性や質的研究では、問題解決では無く問いをみつけることと話され、ストンと腑に落ちる体験をしました。

当日の様子

フィールドノーツの検討

 修士生2名のフィールドノーツの検討をしました。改めて、フィールドノーツを書くことの難しさと感じましたし、書くことによって思考や感情が浮かび上がり、整理されました。グループでフィールドノーツを検討することで、現場で何が起きているのか見えてきて「鳥肌がたった」と語る人もありました。 参加観察によって見たり聞いたりしたことを、質問と応答を繰り返しながら進められました。フィールドワーカーが、自分の主観に捕らわれすぎると、対象者の語りを引き出せなくなるなどフィールドワークの心得も理解できました。

以下修士生の感想です。
・講師と共にフィールドノーツについて検討し,自分の気づかなかったもしくは隠していた感情に気づくことができてよかった。深く掘り下げて頂き,次に活かせるヒントを沢山得ることができた。
・今回のセミナーを通して、インタビューさせて頂いた参加者の思いを論文に描けるようにしたいと感じた。
・私自身のフィールドノーツを検討することができ、意見をもらいながら進めて頂いたので、新たな発見も多く学びが多くあった。研究をしていくうえで、この手法を活用することの重要さが理解できた。