異文化理解研修(カナダ)2023
「バンクーバーで様々なカルチャーを体験!国を超えた友だちとの出会い」
2023年8月6日から約3週間、島根県立大学在学生6人、引率教員1人がカナダ、バンクーバーへと出発しました。計15時間の空の旅を終え、疲労を労うようにバンクーバーの涼しい気候が私たちを迎えてくれました。高揚する気持ちと不安な気持ち、3週間外国人になった私たちの異文化体験が始まりました。
ランガラカレッジのプログラムは3クラスに分かれ、カナダ・バンクーバーの文化や自国の文化また英語のスキルについて学びます。初日のオリエンテーションではお互い緊張した面持ちでしたが、「名前教えて?」「流行の音楽何?」など自己紹介やお互いの国の文化を話すことですぐに打ち解けることができました。
いよいよ授業が始まりました。私にとってクラスの活動が特に充実した経験になりました。活動内容は、欧米の文化とアジアの文化の違いを話し合う、バンクーバーの観光名所を回りながらその地の歴史を街の方に聞く、ジェスチャーで感情を伝えるなどコミュニケーションをとても大切にしたプログラムです。
これらの授業は、英語が上手く話すことができない私にとって緊張の連続でした。しかし、コミュニケーションは言葉だけではないのです。当たり前のように思われますが表情、ジェスチャー、伝え方は多様にあることに改めて気づくことができました。また、日本のアニメや韓国の音楽、カナダの方言など違う国の友だちと日常生活を送ることで意外な共通点や尊敬できることを発見できました。
3週間はあっという間に過ぎ、最終日は公園でピクニックをしたあとクローズセレモニーをしました。「帰っても連絡するね。」「あなたにあえて良かった。」など短期間プログラムでありましたが、これまでの苦労や会えなくなる寂しさをみんなで涙を流しながら笑いながらたたえ合う最高の仲間に出会うことができました。
また、バンクーバーの環境配慮の取り組みを体験することができました。ランガラカレッジのゴミ箱は10種類に分別、ホームステイ先は野菜のくずを捨てず再利用します。さらに、バンクーバー水族館の中には保護するため飼育されている生き物たちがいます。かわいい生き物たちを見るだけでなく、クラゲコーナーにプラスチックバッグクラゲを展示するなど人類の行動がどう地球に影響しているか分かりやすく学ぶことができました。
短い異文化体験でしたが、カナダは日本同様気遣う文化であるなどそれぞれの国の実際の文化を知ることができました。外国人になることで日本の良さ、課題を新たに発見できた3週間でした。